ネギのサレ妻日記　１４話　～わたしを否定しないで～

息子が２歳のとき、夫に不倫をされて離婚した。
今おもえばあれは夫からの一番のプレゼントだったのかもしれない。

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各話リンク

第１４話　わたしを否定しないで！

「夫が不貞したので離婚したいです」

午後休をとったわたしを銀座の弁護士事務所で出迎えてくれたのは、大井さんという４０歳ぐらいの穏やかで紳士的な男性だった。

個人事務所のようで小さいながらもシンプルでセンスの良さを感じた。

そして、ことの顛末をいちから説明し、離婚したいことを伝えた。

大井先生は静かに話を聞いてくれたが、今まで数人の弁護士にけちょんけちょんにされているため、ここでも冷たい反応をされたらどうしようかと焦りやけに饒舌になってしまった自分がいた。

わたしを否定しないでほしい。

夫が悪いって言ってほしい。

助けてほしい‥！

気持ちが焦れば言葉も雑になる。

何度も説明したはずの言葉がこぼれ落ちてうまく話せない。

こんな話し方で、こんな内容で大井先生に伝わるだろうか。

一通り説明した頃には先生の顔を見るのも怖くなってしまい下を向くと、大井先生はゆっくりと口を開いた。

登場人物紹介

ネギ…当時20代後半。会社員でパワフル。

ニラオ…ネギの元夫でシタ夫　美容師　ネギの2つ上　ナルシスト。

尻軽りん子…ニラオの職場のアシスタント。不倫女。

ネギ坊主…ネギの息子で２歳。保育園に通っている

ネギーボ…ネギの義母。同居している

つづく

お昼１２時に「搾取され夫」の連載と交互にやっていきます。

スレッズで途中まで連載していたものを整理しました。今のところブログSNS限定でなにかあれば消す期間限定連載です。よろしくお願いいたします。

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